2012/01/31

XPagesへの移行

Lotusphere 2012 のセッションでは盛況すぎてセッションルームに入れなかったセッションもあります。Stephan Wissel (@notessensei)氏と Hunter Medney (@hmedney)氏のセッションもそのうちの一つ。最近、プレゼン資料が Slideshare で公開されましたのでご紹介します。
View more presentations from Stephan Wissel
このセッションでは、既存のノーツアプリケーションを XPages アプリケーションへ移行する際の考え方、役立つに立つ Tips が満載です。
コンバージョンガイドとしてのアプローチは、
Planning
Preparation
Minimum Working App
Version 1.0
Version 2.0+

Planning ではいくつかの Key Decisions となる項目を検討する必要があるとしています。
どのアプリをコンバートすべきか?標準テンプレートや管理者、開発者しか使わない管理系のアプリは必要ありません。Conversion Sweat Spot では Visibility とアプリの大きさ複雑さからどのアプリから着手すべきかを提案しています。次には、XPages 化するにあたって、"Notes-like" か 今どきのモダンな"Web-like" か、クライアントアプリとまったく同じようにするというのも XPages 化する意味がありません。同じ文書をノーツ、XPages両方から更新する共存型(ハイブリッドアプローチ)では、フィールドレベルでの互換性や充分なテストが必要としています。LotusScript の再利用、書き換えでは特に XPage のフロントエンドでは CSJS や SSJS への書き換えが必要になってきます。そしてユーザーインターフェースには、IBM OneUI を使うことを勧めています(すくなくとも 5 つの妥当な理由がない限り、Web デザインに精通していない限り)。コード分析ではアプリのフォームやビューに使用されている @関数、LotusScript のコード分析が必要としています。

Preparation では、LotusScript の再利用を考え、Option Declare を使ったり、リコンパイルをしておく、重複設計を排除するなど常日頃からの設計再利用の手法を説明しています。

Build in 3 releases として、残りの 3 つのアプローチでは、フォーム、ビューの機能実装の Minimum Working App、バックエンド処理にフォーカスした Version 1.0、フロントエンド、バックエンド処理の最適化とパフォーマンスに対する Version 2.0+ をそれぞれフィードバックを参考にしながら開発という流れになっています。

Best Practice の紹介では、SSJS、LotusScript、Java、それぞれに適した箇所の説明から始まり、XPage の中でフォントサイズ、色、スタイルを指定するのではなく CSS を使ったスタイリング、OneUI の使用などを推奨しています。また、文書検索機能についての違いにも触れています。

2012/01/27

テクてく Lotus 技術者夜会 (2012/01)

今回の技術者夜会は Lotusphere 2012 以後、日本で一番最初のテクニカルアップデートが行われるということで早速足を運んでみました。 

http://www.ibm.com/developerworks/jp/offers/events/techtech01/

 セッションの始まりに、IBM様から Lotusphere お土産争奪ジャンケン大会でたくさんのお土産を参加者にご提供頂きました。

 

 最初のセッションでは IBM 佐藤氏より Lotusphere 2012 のイベント構成、ラボの様子、Lotus Award での日本企業の活躍のご紹介のあと、Lotus Strategy としてソーシャルビジネス実現のための REACH、ENGAGE、DISCOVER、ACT の 4 つのポイントとそれを支える技術製品としての IBM Social Business Framework のそれぞれのエリアをカバーする以下の製品の発表案内が行われました。

  • SmartCloud オファリング
  • IBM Connections Next
  • Lotus Notes/Domino Social Edition
  • WebSphere Portal Server 8.0 Beta

IBM DocsGreenhouse のサイトを使って実際のデモが行われました。共有されたファイルに直接複数人が編集できる機能を中心に、編集時におけるチャット利用などコラボレーション作業をサポートする機能も用意されているのがわかります。

IBM Connections Next 

Connections Mail をはじめ, コミュニティ分析などの分析機能強化、チーム力向上のためのコミュニティ機能強化、WebSphere Portal との連携機能強化を目指しています。 

Lotus Notes/Domino Social Edition

8.5.4 にソーシャル機能を追加するためのアドオンモジュールとして提供されます。同様に Lotus iNotes Social Edition も Activity Stream, Embedded Experience がサポートされます。現時点では、Connections からのメールにあるリンクをクリックするとブラウザで見ることになるが、この Edition ではメールの中で In-Context として確認することができます。

Browser Plugin では Workspace を使用したり、アプリケーションを開いたり、データベースを開く、文書を開く、編集するといったノーツのクライアントとまったく同じインターフェースと操作が使用できるようになるようです。

2つ目のセッションは、Lotus 製品戦略のBoFとMobile Controls を用いたモバイルアプリ開発のハンズオン。

BoF では

  •  SNSをビジネスシーンで利用しているか?
  • プロジェクトによっては、社外のとの人との情報共有の仕方に関するSmartCloud利用の可能性
  • Connections 試用の制限など
  • 最後に Browser plugin の話ではアプリケーションを Web 化する必要があるのかを含めて今後注目したい技術
として活発な意見交換がされました。

Notes/Domino Social Edition と Browser plugin デモ画像

Lotusphere から帰国後、OGS のデモの中で紹介されたいくつかの機能を思い出すためと、機能の詳細を確認するために、いろいろデモ画面を探して行いたらこのサイトに辿り着きました。
http://www-10.lotus.com/ldd/insidelotusblog.nsf/dx/ogs-demos-part-4

Notes クライアントの Social Edition では、ノーツのホームページに Connections からの Activity Stream がメール、カレンダーのエントリーとともに表示されるようです。下の画像は先ほどのサイトからのものですが、メールに関しては、 Open Social 標準の Embedded Experience で Connections で共有されたファイルをダウンロードしたり、再共有したり、コメントしたりすることができるのがわかります。
この Embedded Experience に表示される内容はなにも Lotus 製品の標準のものだけでなく、たとえば皆さんが今会社でお使いの交通費清算の承認などを XPages アプリケーションで表示させることができるようです。今後ますます、XPages 技術の Social 分野での利用が加速し、Notes/Domino 開発の中心を担うことを予感させます。
メールエントリーでは、「今日」、「昨日」、「今週」といったグループでの表示ができます。この機能は 8.5.4 の CodeDrop にもありますので、Social Edition を待たずして 8.5.4 がリリースされた時には使えるのではないでしょうか。メニューのした右端の「Open」の右にメールのアイコンとカレンダーのアイコンが見えます。これも 8.5.4 CD の中にはありますが、使っていて本当に便利だと感じます。

つぎは、Notes browser plugin です。Notes クライントを持っていない Web ユーザーが iNotes の中の文書リンクを開こうとすると、アプリケーションが Web 化されていない場合には、昔よく見た Domino が作成する素のページが表示されます。ブラウザにプラグインとしてこの Notes browser plugin を導入すれば、あたかも Notes クライントでアプリケーションを見ているかのような感じになります。(lightweight Notes client)
下の画像では、あるデータベースのビューを開いてようですが、未読マークも出ていますし、見た目 Notes クライントそのままのように見えます。見るだけなのか、それとも文書作成などのプロセスを実行させることができるのかまではまだよくわかりません。


これらの機能、皆さんはどう思われますか?

2012/01/24

Lotusphere 2012 回想記

極寒の日本に帰ってきて、まだ数日しか経っていませんが、個人的な「私の Lotusphere」という感じでご報告したいと思います。公にアナウンスされた内容は既にメディアの方や IBM の方によって報告されていますのでそちらをご覧いただければより正確に詳しく知ることができると思います。

IT media Lotusphere 2012 Orlando Report

IBM 大川氏の「コラボレーション・エンジニアの考える日々」

 Lotusphere は全世界から 実に様々な業種、そして技術のバックグラウンドを持った方たちが 一堂に会し、それぞれが興味のある講演やセッションを見に来られます。それだけなく、参加される方同士でコミュニケーションを図る場でもあり、一年ぶりに再会する人たちも少なくないようです。セッション以外はいつも話し声が絶えない、そんな雰囲気です。
セッションに関しては、私個人は開発系を中心に興味が強いため、必然的にAD(App Devの略でセッション番号の頭に識別として使用)セッションを多く受講することになりました。セッションの中には大別すると、IBMのセッションもあればコミュニティの中からAbstract公募から審査で選ばれたIBM社員以外の方が行うBPセッションもあります。

OGS や基調講演が終わると、それぞれのセッションへと散っていくわけですが、夕方遅くまでびっしり行われます。日本で行われるセッションとは違い、進行の仕方がかなり「カジュアル」で、個人的にはこちらの方が気に入っています。たとえば、スピーカーの人はだいたい二人でセッションを行うものがほとんどで、そのほうが、より進行が早く短い時間で多くのことを伝えられます。デモなどの画面操作があると最初からステージ上に座っています。そして特に会場アナウンスがあるわけでもなく、勝手に始まります。最後に質疑応答のためのマイクがステージの前に用意されていますが、質疑応答の時間になると必ず我先にとマイクに突進してきます。
中には、セッションの途中でも大声で質問する人もちらほら見かけました。こういった海外のセッションに参加し、見ているだけでも新鮮で面白いです。

コミュニティからの選抜セッションは、スピーカーのほとんどがIBM Championsの面々です。彼らは私にとってスーパースターで、日頃 Twitter などでフォローしていることもあり、オーランドに入る前から彼らのセッションが聞ける期待でワクワクしながらセッション会場を巡っていました。

私が参加ししたセッション
私が参加した一番最初の開発セッションは @qztar の Source Control for The IBM Lotus Domino Developer です。ちなみにこのブログで XPages のチュートリアルを 2010 年から掲載し始めましたが、そのもとになっているチュートリアルは @qtzar 氏のものです。参加者からの質問で Teamstudio CIAO に関する質問も。ちょっと汗がでてきましたが、このセッションにうちの CEO も Teamstudio の Tシャツを着て参加してました。(さらに汗)

@matnewman のセッションはそのものずばり User Blast with Mat Newman。ロックスター並みの人気者で、黄色いジャケットに身を包み、開始前には彼の名前を連呼。セッション内容は Notes クライアントの意外と知らないショートカットや tips。まさに彼のオンステージ。画面には私の顔もちらっ。

IBMer の方では @notessensei のセッションにもぜひ行きたかったのですが、このセッションは超満員(Overflowing)。もう一つ他の部屋でVTRで見れるよう会場側が配慮したようですが、そこもまた満員で結局時間ギリギリに到着した私は、2つ目の部屋にも入れず、見れずじまいで終わってしまいました。こんなこともあるんですね、Lotusphere は。

XPages 関係では @mattwhite と @TimsterC の XPages Blast! こんな内容をたった 1 時間でできるのかなと思っていましたが、軽快なテンポでどんどん先に進んでいきます。終わったことにはもうお腹いっぱいでした。

IBM Champions Reception & Program Brainstorm
今回もっとも楽しみにしていたのが、他の国の IBM Champions の方とのレセプション。直接お会いして話ができる機会がもてたのは今回の Lotusphere で一番の収穫です。
IBM Champions Reception は 3 日目の夕方にあり、ここでほとんどの方とお話することができました。自己紹介すると、やっぱり SNS でフォローしたりされたりしていることや、Teamstudio で働いていることもあってか、「もう知ってるよ」と言ってくれて、旧友に再会したかのようにすぐ仲良くしていただきました。
@twiliew さんは以前日本にいらっしゃったので、こんなところで日本語が聞けるなんて、とビックリ。会うまでは日本語が話せるなんて一言も言ってなかったのに。
次の Japan Dinner があったので、1 時間ほどで失礼しましたが、本当に楽しく過ごせました。

その翌日の朝には、また集まり、この IBM Champion プログラムをこれからもっとよくするにはどうしたら良いか、反省すべき点はないかなどのブレストしながらIBMの方にフィードバック。選考基準の明確化、提供されるチャンピオングッズ、Lotusphereへの招待、ローカルでの認知とそのIBMの対応の問題などなどいろいろ活発な意見交換が展開されました。

Showcase
セッションの合間をぬって、@panagenda や @ytria のブース展示会場へ。もちろん @teamstudio のブースは一番でしたが。今回 @ytria の人たちを合うのは初めてだったんですが、やっぱりすぐお友達に。変なお願いもしちゃったりと。

Lab
 2 度目の Lotusphere となる今回はスケジュールの厳しい中、ラボも回ってきました。人だかりをかき分けて OGS で発表された Connections Mail や Domino Designer 8.5.4 を見せてもらったりとハンズオンで Mobile Control を使ったアプリケーションの開発を体験したり。

XPages Cheatsheet
 会場内では昨年に続き @DavidLeedy 氏が作成した XPages の Cheatsheet も配られていましたので、ちゃっかり入手。これは、開発している際に頻繁に出てくるコードやテクニックの小ネタ集といったもので、デスクの壁に貼っておくと大変助かり重宝します。今回は 2 つ用意されていて、上の写真は Social Tools 版です。

最終日
今年は 1 日早い帰国となったため最終日のセッションに出れなかったのが唯一の心残り。Ask the Developers と GURUpalooza! だけはほんとに外したくなかったんですが残念です。
来年もし機会があれば、今回外してしまったものも見てみたいと思います。 


今回はこんな感じでちゃんと仕事してきましたよというお話でした。

2012/01/17

Lotusphere 2012 基調講演

待ちに待った Lotusphere 2011 Opening General Session. 今年のゲストは?次の製品はどうなるのか?サプライズはあるのか?などなど期待に胸が膨らみます。
バンド演奏から始まり、General Manager, IBM Collaboration Solutions の Rennie 氏の紹介で現れたのは、日本ではバック・トゥ・ザ・フューチャーでお馴染みのマイケル・J・フォックス。自身若くしてパーキンソン病と戦っていることは知っていましたが、こうしてステージにいるなんて信じられませんでした。ちょっと聞き取りにくい英語だったので、話している内容はおそらく彼のパーキンソンリサーチ基金のことだと思います。 講演では笑いもとっていました。ステージから引き上げるときは、曲にあわせて例のJonney B Goode のギター演奏のフリまで見せてくれました。

去年はパネルディスカッションにかなりの時間を使ったのですが、今年は IBM Champions の代表として Rob Novak 氏が登壇、「Demo」か「No Demo」を決めてもらうという面白い入り方でデモがスタートしました。下は、IBM Champions の面々がボードに映し出されたものです。(私の名前もありました!)
最初のアナウンスメントは「IBM Connections Mail」これは IBM Connections でメールを見るためのコンポーネントで、Domino でも Exchange でも利用できます。
 次のアナウンスメントは「IBM Docs」
LotusLive Symphony の名称を一新して IBM Docs として、クラウドベースの文書、スプレッドシート、プレゼンテーション編集をチームで行うことができるものです。Greenhouse でベータが公開されて使えるようなので早速試してみたいと思います。
また、時期 Lotus Notes のバージョンには、Lotus Notes Social Edition として 2012 年にはリリースされるというアナウンスがありました。OpenSocial の Embedded Experience の技術を取り込んだ画期的なバージョンになるはずです。
その他興味深いのは、このLotus Notes Social Edition 内のメールや文書の中にある文書リンクをクリックすると、仮に使用しているクライアントに Notes が入っていない場合でも、ブラウザプラグイン(今回新しく発表)を使うことで、さもノーツアプリケーションで表示しているように、ブラウザから見ることができるというものが発表されました。

まだまだ詳細については、これからいくつかのセッションで紹介されると思いますが、今回は概要まで。