まだ、興味があって申し込みしていない方はこちらからお申し込みを。
http://bit.ly/ND9BETA (IBM IDが必要です)
年末のこの忙しい時期でもあります。インストールはしたもののいろいろ試すのに英語のリリースノートを見ないといけないとか、ただ漫然と眺めてみただけといったことがないよう、今回 Domino Designer 9 に関してここを試してみてというポイントを簡単に作成してみました。
大まかな新機能は
- 8.5.3 UP1 で追加されたコントロールが標準のコントロールに
- Welcome ページ、Home ページの改変
- Jar 設計要素の追加
- XPages 開発生産性向上のための機能
- XSPプロパティエディター
- サーバーサイドJavaScriptのデバッグ機能
Home ページ
まず目につくのは Home ページですね。
作業セット(Working Sets)に関する機能が追加されています。作業セットとはアプリケーションをグループ分けするものですが、登録してある作業セット、作業セットの管理、登録されていないアプリケーションを表示するなど結構便利に使えそうです。
XPages 開発生産性向上のための機能
開発生産性のための機能を見るために、ソース編集のパネルで次を確認しましょう。
- XPage にカスタムコントロールやリソースファイルの記述するタグがあるとして、そこに記述されているそれぞれの要素名がリンクになっています。つまり、カスタムコントロールのタグをクリックするとそのカスタムコントロールの設計が別に開く、リソースファイルが開くといった感じになります。 いままでは、その設計を自分でナビゲーターから探して開くという感じでした。
- 次はフーバーヘルプ。タグにフーバーするとそのコントロールの説明が出てきます。適当にソースを用意して、マウスをあっちこっち移してみてください。
- コードアシスト機能もあります。ソースにタグを入力すると、そのコントロールで使用できる属性の一覧がプルダウンメニューのように出てきます。強制的に出す場合は Eclipse のお作法である「Ctrl + スペース」を押してみてください。これはソースペインに限らず、サーバーサイド JavaScript を書くダイアログでも使用できるようです。
サーバーサイド JavaScript デバッグ機能
今回一番の注目を集めているのは、やはりサーバーサイド JavaScript のデバッグ機能ではないでしょうか?
この機能を使うには Domino 9 が必要ですので注意してください。Domino Designer だけをいれて使えるわけではないようです。もちろんデバッグするアプリケーションはサーバーにないとだめです。
もうひとつ準備として、Domino Designer にデバッグ用の「黄金虫」?のようなツールバーアイコンがあるはずです。ここをクリックする次の 3 行を Domino サーバーの notes.ini に設定しろというダイアログが出てきます。ダイアログの内容はコピーペーストできますのでそのままコピーして ini に貼付けましょう。念のために下に書いておきます。
JavaEnableDebug=1上の設定がされている Domino でデバッグを行ないます。
JavascriptEnableDebug=1
JavaDebugOptions=transport=dt_socket,server=y,suspend=n,address=8000
Domino Designer でデバッグをする時は Designer とは違うパースペクティブが表示されます。
ソースに「ブレークポイント」を付ける機能があるはずですので(私もどうやるか今の時点では知りません)のでSSJSのコードのブレークポイントを設定したら、実際ブラウザでアプリケーションをプリビューして動かしてみます。ブレークポイントに到達したら、その時点の変数の内容などが確認できるようになっています。是非トライしてみましょう。
最後に、
パブリックベータのリリース以降、徐々にこういった情報も公開されていくと思いますので、しばらくは様子を見ながら進めていこうと思います。
2013 年 1 月 18 日の「テクてくLotus技術者夜会」デベロッパー編ではサーバーサイドJavaScript デバッガーのハンズオンもあるようなので、興味のある方は是非お申し込みください。