2014/12/05

2015年の IBM Champions for ICS が発表されました!日本からは6名の選出


2015 年の IBM Champions for ICS が発表されました。
今年は 200 名のノミネーションがあり、全世界で 96 名が選出されました。
日本からは 6名。再任の 4 名に加え、新たに 2 名の新任者が誕生しました。
そのお知らせと来年への小さな決意をここに記しておきます。


日本からの再任のチャンピオンは
御代 政彦 (株式会社エフ)
海老原 賢次 (リコーITソリューションズ株式会社)
吉田 武司 (株式会社ソルクシーズ)
加藤 満 (チームスタジオジャパン株式会社)

新任のチャンピオンは
阿部 覚 (ネオアクシス株式会社)
田付 和慶 (KTrick 合同会社)

選出されたみなさん、おめでとうございました。

さて、今年の IBM Champions for ICS の選定プロセスにおいて、明らかに昨年と違うと思われる点が、今年は明らかに他薦によるものが増えたことでしょう。
2011 年 のIBM Champion プログラム創設時期から徐々に認知されていくなかで、応募には当初から自薦と他薦の両方がありますが、他薦の重要性が大きくなりつつあります。現に今回は200名の個人のノミネーションに対して500の応募があったそうです。

来年は私も自薦しないことに決めました。
英語が不慣れな日本人が自薦しないことは、応募方法がすべて英語であることを考えると極めて可能性がゼロに近くなると思います。そのハードルを乗り越えて私を推薦してくれる人がいれば本当にコミュニティに必要な人だと認めてくれたことになると思っています。来年はそれを自分のモチベーションにして行きたいと思います。
もちろん私は自分の目で見てこの人ならという方を他薦することにします。


2014/11/20

IBM Verse のアーキテクチャー

革新的なメールソリューション IBM Verse のニュースが世界じゅうを駆け巡りましたが、実際どんな仕組みなのか好奇心に駆られた方も多いと思います。
私が唯一見つけたアーキテクチャーの内容を示すものはこちらです。

ニュースや発表イベントでは「Notes/Domino」の言葉さえ出てこなかったのですが、メール部分のバックエンドには Notes/Domino のメールが使われるのがわかります。
オンプレミスでメールを使っている多くの企業には IBM Verse の恩恵は受けられないので、IBM Verse 利用時には SmartClould Notes へ移行が必然となるものと思われます。これを受けて IBM はますます クラウドを加速促進する戦略をとって行くものと思われます。

2014/11/19

New Way to Work

昨晩行われた IBM Verse 発表の Livestream リプレイが既に公開されています。



IBM Verse は単に新しいメールのみならず、「This is mail that understands you」と講演中 Jeff Schick 氏が言うように、ユーザーにとって最も重要な特性、行動を理解するアナリティクスを伴うものです。その背景には Watson プロジェクトで長期にわたって培われてきた人工知能を活用し、メッセージの文脈を理解すると同時に、ひとつのユーザーインターフェースの中であらゆるリソース(人、ファイル、アクション、スケジュールなどなど)に瞬時にアクセスできる機能とデザインが実装されています。デザインでは数ヶ月前前に Apple 社とのエンタープライズでのマーケットにおける提携の影響が色濃く出ているデザインです。



デモでは、メッセージの中に自分の知らない人がCCに含まれていた場合、その人の組織内での階級などを即座に表示させたり、例えば、新しくチームに加わった人の歓迎メールが送られてきたときに、「ようこそ」と返信したあと、おそらく他の誰かも同じように歓迎のメールが送られてくるのを見越して、以降関連するメールで喚起されないよう「ミュート」するなどが紹介されました。加えて、その中には、IBM Connections のファイルにアクセスできたりとソーシャルの要素もふんだんに取り込まれています。
現段階では、正式に出荷されるものとしてではなく、これから順次選定された顧客やビジネスパートナー、フリーミアムで試用フィードバックを重ね、製品としていく模様。そして、クラウド(SoftLayer)上での提供となっています。

 Notes/Domino ユーザーとして、この IBM Verse に乗り換えるか否か。ユーザー企業側の動向も気になるところです。
IBM Verse のメールのバックエンドには Notes のメールを使うという IBM Connect 2014 のアナウンスが本当であれば、オンプレミスかクラウドの選択にはクラウドしかなく、使うとなったときの移行、残されたノーツカスタムデータベースをどうするのかなどまだ情報が少ない現在では単純にまだ歓迎するムードにはなれないのではないでしょうか?
一方、Google Apps や Exchange へのマイグレーションを検討中の Notes/Domino ユーザーには強力なインパクトを与えるに違いありません。

 Asana work graph

さて、みなさんはこの IBM Verse をどう感じたでしょうか?

2014/11/18

その名前は IBM Verse に決定!

長い間、IBM Mail Next というコードネームで呼ばれていた製品がいよいよ姿を現します。
今年の IBM Connect 2014 では、上半期にベータ版を出すというアナウンスがされ、いつ出るかいつ発表されるのかヤキモキ、モヤモヤした気分が続いていました。いよいよそのベールを脱ぐ時がやってきたようです。
日本時間の深夜、ニューヨークで発表される模様。同時に Livestream でも見ることができるます。
既に YouTube にはデモの動画が用意されています。

2014/11/04

XPagesDay 2014 セッション申込み受付開始

今年も XPagesDay の季節になりました!
東京近郊以外の方も参加しやすいように、今回はすべてのセッションをオンラインで実施することになりました。トピックも初心者向けから中上級者、モバイル関連と充実した内容でお送りします。

イベントの日程は、11 月 18 日(火)、19 日(水)の2日間。

講師陣もコミュニティをリードする精鋭をお迎えすることができ大変嬉しく思います。こちらでチェックしてください。
http://www.xpagesday.com/xpagesday.nsf/speakers.xsp

肝心のセッション申込みですが、こちらからお申し込みいただけます。もちろん、参加費は無料です。
http://www.xpagesday.com/xpagesday.nsf/sessions.xsp

加えてビッグニュース!
まだ正式に公表していませんが、各セッションから抽選で2名(合計20名)に XPagesDay グッズと各スポンサーからご提供いただく景品などをバンドルして XPagesDay パック(金額に換算すると1万円相当)を差し上げる企画もあります。

イベント開催までの動向については、XPagesDay 公式 Facebook ページTwitter で順次流していきますのでこちらも是非チェックしてください。

 XPagesDay 2014

2014/10/07

サーベイからみる IBM Notes/Domino の動向

米国の PSC が 9月中旬から10月初旬にかけて行った IBM Notes/Domino コミュニティへのサーベイ結果が発表されています。
Original Source : PSC IBM Notes/Domino Poll Results

このサーベイで 世界中から 423 名が回答が寄せられました。国別の内訳は、
米国:45%
ドイツ: 8%
英国: 8%
など計54の国から回答。米国が約半数と多いのですが、国数を考えるとほぼグローバルワイドの数値と捉えて良いと思います。また、回答者の属性として、
  • 開発者/運用管理者: 63%
  • マネージャー: 15%
  • ディレクター: 10%
  • エグゼクティブ: 8%
  • その他: 4%
質問の内容のひとつめ:IBM Domino を現在どのように使用しているかという設問には、
  • メールとアプリケーション: 80%
  • アプリケーションのみ: 16.8%
  • メールのみ: 3.8%
続いて IBM Domino へのコミットメントについての設問と回答は次のようになります。
  • IBM Domino にコミットしている: 53%
  • メールに関して他のオプションを評価中: 5%
  • アプリケーションに関して他のオプションを評価中: 9%
  • メール/アプリケーションで他のオプションを評価中: 16%
  • 他のプラットフォームへ移行することに決定している: 17%

IBM Domino をクラウドへ移行する計画については
  • 現在のところ考えていない: 47.5%
  • 検討中: 28.6%
  • 移行決定、または既に移行済み: 9.2%

最後に、IBM Mail Next への興味はどの程度かという設問に対して、
  • 非常に興味がある: 17%
  • ある程度興味がある: 40%
  • 興味なし: 23%
  • 何それ?、知らない: 9%
 という結果になっています。
みなさんは、このサーベイ結果ででてきた数字についてどう思われますか?
詳細はオリジナルのページでご確認ください。



なお、日本のコミュニティでも 10月17日(金)19時から21時、IBM イノベーションセンターで「テクてく技術者夜会 コミュニティ編」で、「IBM Notes/Domino について熱く語ろう!」をテーマにワールドカフェ形式でこういった動向(特に日本での動向)も踏まえながらディスカッションが行われるはずです。是非、こちらもご参加ください。


2014/08/19

ConnectED 2015 のレジストレーション開始

今年ももうこんな時期に差し掛かってきたんですね。
ConnectED 2015 のレジストレーションがオープンしました。

来年のConnectはテクニカルセッションを中心に、1月25日から28日に開催されます。
フルカンファレンスの料金が、早期割引が10月3日までで $1,595 (約16万円)、以降 $1,795(約18万円)とアナウンスされています。

お申し込みはこちら
http://www-01.ibm.com/software/collaboration/events/connected/registrationoverview.html

2014/08/04

XPages Toolbox を使ってみる - ランタイムモニタリング編

XPages Toolbox の左から4番目のタブでは「ランタイムモニタリング」で
  • JVM で使用されるメモリ(空きと最大)
  • アクティブなモジュール(このモジュールはNSF)の数
  • セッションの数
を計測することができます。

「Take Snapshot Now!」ボタンをクリックすると、その時点の計測値が文書として保存されていきます。

「Remove All Documents」ボタンでこれまでの計測した結果の文書が削除されます。


2014/07/30

XPages Toolbox を使ってみる - バックエンドプロファイラー編

今回は、左から3つ目のタブにある「Backend Profiler」(バックエンドプロファイラー)についての説明になります。
操作方法は簡単です。
これからプロファイリングを始めたいときに、「Start Profiler」ボタンをクリックします。
その後、プロファイリング対象のアプリケーションを実際操作し、プロファイリング完了と思った時点で「Stop Profiler」のボタンを押します。すると、その下のビューに結果が表示されます。
また、プロファイリングが終了して結果の情報が不要になった場合に、「Remove All Documents」をクリックし、「Refresh」ボタンをクリックするとこれまでのプロファイリング結果をすべてクリアし、次のプロファイリングに備えます。

表示される結果ですが、このバックエンドプロファイラーで何がわかるかというと、XPage を操作している間に使われたバックエンドNotesクラスの
  • クラス
  • メソッド
  • 操作(Getなど)
  • コール数
  • 時間(ミリ秒)
が分かるようになっています。
上記の例では、文書(Document)のComputeWithFormメソッドで「781」ミリ秒使用したという結果が出ています。
実は今回プロファイリングしたこのXPage、ページを表示する前に、計算結果フィールドだけで約380程度のフィールドをフォームのフィールドにバインディングして「フォーム検証の実行」を指定し、初期値としてノーツのフォーム上のフィールドの省略値をそのまま計算して求めるという設定にしています。

計算結果フィールドの省略値として、ユーザー名を取得して、漢字アドレス帳から日本語名、所属部署名などをルックアップするなどページを表示する前にフィールドに値をセットする必要があるのですが、380フィールドで1秒もかからないのがわかったので(実際の経過時間は「2125」ミリ秒、約2秒)、まずは正常なパフォーマンスが得られるのではないかと推測します。

ひとつの XPage をプロファイルする際でも、部分更新(パーシャルリフレッシュ)が発生するとひとつの文書に出力するようです。

このように、Notesバックエンドクラスに対して、パフォーマンスに影響がでそうな処理(例えば、ビューを参照してループするなど)に対して、それぞれのメソッドに対して何度コールしどれぐらいの時間を消費したかを把握するのに便利なツールといえます。



2014/07/24

XPages Toolbox を使ってみる - コードプロファイリング編

今回は、みなさんが書いたサーバーサイド JavaScript のプロファイリングです。プロファリング手順に関しては、前回までの方法とまったく同じです。

自分の書いたサーバーサイド JavaScript に次の関数を追加することで、プロファイリング可能です。


今回、下のコードに対して(凄く簡単なスクリプトで申し訳ありません)プロファイリングしたい場合、
var d = getComponent("dialog1");
viewScope.put("SagyoTantoSelected","first");
d.show();

__profile() 関数を下のように追加します。
見にくいかもしれませんが、profile の前の「__」はアンダースコアを2つ続けます。
__profile("mycode","p1"){
var d = getComponent("dialog1");
viewScope.put("SagyoTantoSelected","first");
d.show();
}
ここで指定した「mycode」や「p1」は任意です。判別しやすい名前をつければ OK です。
 結果は上の画面のように出てきます。
Dojoダイアログをモーダル表示する処理で 16 ミリ秒使用したことがわかります。

この __profile() 関数の中に、別の __profile() として階層的に指定することも可能です。
バッチ処理的な SSJS で処理時間が気になるときには、このプロファイル関数を使用するとパフォーマンス改善の糸口が見えてくるかもしれませんね。

今回はこれで終了ですが、 次回はバックエンドプロファイラーを取り上げます。

2014/07/18

XPages Toolbox を使ってみる - CPU プロファイリング編

前回から始まった XPages Toolbox シリーズの第2弾は、CPU のプロファイリングです。

XPagesToolbox.nsf をブラウザで表示したところで前回は終わりました。
このアプリケーションには「Home」以外に、
  • CPU Profiler
  • Backend Profiler
  • Runtime Monitoring
  • Session Dumps
  • Periodic Snapshots
  • Threads
  • Logging
の7つのタブがあります。早速 CPU のプロファイリングのタブを開いてみましょう。

 

CPU タイムの計測

まずここで計測できるのは、CPU タイムになります。
一般的に CPU タイムは、CPU の負荷と言い換えれば分かりやすいかもしれません。処理演算によって使用される時間を計測して、どの処理が重いのかを計測するものです。ここで少し言葉の定義ですが、
  • CPU タイム (CPU Time) は、スレッドが実行時に実際に消費した時間
  • Wall タイム (Wall Time) は、スレッドにより消費された時間で、CPU タイムに加え、スリープや待ち時間を加えた時間
 をいいます。
また、プロファイリングした結果のことをスナップショット(Snapshot)という言い方をしています。


上の画面にはいくつかボタンがありますのでその説明から。

 

ボタンの説明

  • Start CPU Time Profiler:CPU Time のプロファイリング実行開始します
  • Start Wall Time Profiler:Wall Time のプロファイリング実行開始します
  • Stop Profiler:プロファイリングを終了し、プロファイリングの結果文書を作成します。(プロファイリングを開始していない場合は、グレイアウトしてクリックできません)
  • Reset Profiler:プロファイリングで収集したデータはメモリー上に残っていますが、このボタンを押してメモリー上のデータを消去します
  • Save Snapshot:プロファイリング継続中でも、今時点のスナップショットを作成します
  • Delete Snapshots:プロファイリングの結果の文書をすべて削除します

 

プロファイリング操作

プロファイリングの操作は、以下のとおりで簡単です。
1. 「Start CPU Time Profiler」ボタンか「Start Wall Time Profiler」のいづれかをクリックして開始します。
ステータスは 「Started」に変われば、開始しています。

2. 次に実際のアプリケーションを動かします。動かす対象によって、1ページだけとか1ファンクションだけとか、一連の処理だとかによって、自分のプロファイリングしたい場所の開始から終了を動かしてみます。

3. アプリケーションの操作が終了したら、XPagesToolbox.nsf に戻ってきて、「Stop Profiler」ボタンを押し、プロファイリングを終了します。


スナップショットの見方

計測の開始から終了までは大した事はありませんが、プロファイリングの結果をどうみるかが大変です。できるだけ、分かりやすく説明したいと思いますが、見るものが違えば当然結果も違ってきますから、ここでは Mastering XPages 2nd Edition で提供されているサンプルデータベースを使って説明します。
「Chp20Ed2.nsf」をブラウザから開くと、次のページが開きます。
赤い四角で囲ったリンクをクリックします。すると下のページが表示されるので、一番上の「Run CPU Intensive Task (clocking 'CPU Time')」ボタンを押します。
 その後、処理がバックエンドで始まりますが、しばらく経過すると終了します。このボタンを押す前と押して処理が完了するまでをプロファイリングした結果は、私の環境では次のようになります。

 スナップショット文書は、プロファイリング単位に日付時刻でカテゴライズされています。
さらに、「XPages Request」で呼び出した XPage (例では /Chp20Ed2.nsf/testCPUvsWallTime.xsp) ごとにカテゴライズされています。
時間はミリ秒でカウントされます。上の例では、「INVOKE_APPLICATION 5」のJSFフェーズで9秒かかかっていることがわかります。

私の手元にあるサンプルアプリケーション以外の実際のアプリケーション(新規XPage作成、単一のDomino文書にバインド、フィールド数約300)を開いた直後のものでは、次のような結果が出ました。


 特に目立った数値はありませんが、実際のアプリケーションでは「XSP:Create view root」を最初に注目したほうが良いかもしれません。Create view root は XPage(ページ)に各コンポーネントを階層的にぶら下げてビュー(ページ)を作成するのですが、約300程度の入力コンポーネントや計算結果フィールドといった様々なコンポーネントをツリー構造としてページを構成するのに、31ミリ秒かかかったということになります。

もうひとつ、実際のアプリケーションで時間がかかると想定されるのは、「RENDER_RESPONSE 6」のフェーズです。これはフィールド数が多くなればなるほど値が大きくなるのが予想されます。
いずれにしても、ひとつのXPaegs リクエスト(ページからページまでの表示の間)に何秒という基準(たとえば3秒)を決めておいて合計の時間が超えているかを確認しながら、超えている場合には、詳細にドリルダウンしていくのが実際的ではないかと思います。

※失敗談より
プロファイリングを行い、プロファイリングを停止してスナップショットが作成されますが、次のプロファイリングを行なう前に必ず「Reset Profiler」をしてください。メモリー上に前回のデータが残っていますので、これをせずに続けてプロファイリングを行なうとスナップショットの数値が2倍、3倍となっていきますので注意してください。

その他のビュー

スナップショットの結果から特にCPU時間を取っているものだけを見る事ができるビューも用意されています。
「Hierarchical Dominators」というビューで、顕著なCPUタイムの消費を確認できます。これは、アプリケーションをずーっと動かしぱなしのプロファイリングをしたときに特に有効ではないかと思います。
その他、呼び出したカウント数、合計時間、時間がかかった順、時間÷カウント数で計算した平均時間別などのビューがあります。
一度確認してみてください。

次回は、自分の書いた SSJS コードに対しての CPUタイムを計測する方法を紹介したいと考えています。お楽しみに。





2014/07/15

XPages Toolbox を使ってみる - インストール編

OpenNTF Essentials の中に、「XPages Toolbox」というプロジェクトがあり、かねてから気になっていたんですが、触る機会がないまま放置していました。この Toolbox を使うと、XPages アプリケーションを動かしいる際の、CPU やヒープのダンプを取ったり、バックエンドの呼び出された回数を見たり、アプリケーションのパフォーマンスを調査する上で非常に役立つツールです。

XPages Toolbox を導入するとセキュリティ面で問題が発生するため、決して本番環境では使わないでくださいとの注意もされています。

プロジェクトの詳細をみると、要件に Notes/Domino 8.5.3 と記述されているので、9.0x では動かないのかなと思っていたのもあり、手を出していませんでした。
最近ふと Twitter を追っていくと Mastering XPages 2nd Edition の著者でもある方の 9.01 でも動きますというツィートに触発されて触ってみることにしました。

実際プロファイリングを行なうとわかりますが、自分が作成したアプリケーションの一連の処理を計測するのに向いていますが、開発サーバーで複数のア プリケーションを同時動かした中でのプロファイリングにはあまり向いていませんので、あくまで開発が終了した際のパフォーマンス検証という使い方が最もふ さわしいと感じました。

計測に当たっては、Windows OS の場合には、ネイティブなプロファイリングが可能ですが、他 OS は JVM 経由のプロファイリングになるため、多少誤差が生じるという注意書きもあります。

インストール関連は、他の方のブログやwikiに紹介されていますが、改めて私の方でも取り上げたいと思います。
今回私が使用するのは「XPages Toolkit 1.2」というバージョンです。
環境は自分のデスクトップ PC (VM) に Windows 32 bit 版のDomino サーバー 9.01 をたてています。

OpenNTF のプロジェクトページから、最新モジュール v1.2 をダウンロードします。
ダウンロードすると次のものが入っています。
赤枠で囲ったものが今回使用するものです。
ステップは以下の通りです。
  • XPagesProfilerAgent.jar
この jar ファイルを次の Domino サーバー上のディレクトリーへ配置します。
 <Domono実行ディレクトリー>¥xsp
例:C:\IBM\Domino\xsp
  • XspProfilerOptionsFile.txt
このテキストファイルを Domino サーバー上の実行ディレクトリー直下へ配置します。
例: C:\IBM\Domino
続いて、このテキストファイルに書かれている行を編集します。ここには、上記で配置した jar ファイルの場所を指定します。
例: -javaagent:c:/IBM/Domino/xsp/XPagesProfilerAgent.jar
  • java.policy ファイルへの行追加
Domino サーバー上の次のディレクトリーにある「java.policy」というファイルに次の行を追加します。
<Domino実行ディレクトリー>¥jvm¥lib¥security

追加する行は以下のとおりです。
grant codeBase "xspnsf://server:0/xpagestoolbox.nsf/-" {
    permission java.security.AllPermission;
};
  • notes.ini の編集
Domino サーバーの notes.ini に次の行を追加します。これは、上で説明した XspProfilerOptionsFile.txt を配置した場所を指定するパラメーターになります。
JavaOptionsFile=C:\IBM\Domino\XspProfilerOptionsFile.txt
  • XPagesToolbox.nsf
Domino サーバーのデータディレクトリーの直下にこのデータベースを配置します。(直下でないサブフォルダに配置したい場合は、java.policy で指定した場所を変更すれば良いらしいのですが、検証していません。)
この NSF では、Domino サーバー上で XPages を動作させる必要がありますので、適切な ID で署名します。テスト環境なので、Administrator の ID が良いでしょう。

これで、準備が整いました。
Domino サーバーを再始動します。
コンソール上を注意深く見ていただき、

*** Activating IBM XPages profiler agent

という表示が見られれば正常に動作を始めていることになります。

ブラウザより、「XPages Tookbox」データベースへアクセスし、次のページが表示されればすべての準備が完了です。
例:http://localhost/xpagestoolbox.nsf


次回は、実際のプロファイリングの方法をご紹介します。



2014/06/16

Notes/Domino 9.0.1 での @MailDbName

かなり古いバージョンの Notes/Domino アプリケーションを XPages 化する作業の中で、@MailDbName という @関数が多く使われていたので、XPages ではどうしようかと調査している途中でこういう記事を見つけました。

このブログによると 9.0.1 でこの関数を使用すると空の文字列が帰ってくるそうです。
SPR として取り上げられているかどうかわかりませんが、この関数を使用しているケースは充分考えられますので、9.0.1 へアップグレードする際は非互換として考慮しておいたほうが良さそうです。

http://nevermind.dk/nevermind/blog.nsf/subject/beware-@maildbname-now-returns-a-different-result-in-version-901-of-ibm-notes


2014/04/30

Masteting XPages 第2弾

XPages 開発本第2弾、「Mastering XPages: A Step-by-Step Guild to XPages Application Development and the XSP Language (2nd Edition)」、少し前までは5月15日が amazon.co.jp では発売予定としてあがっていましたが、先行してKindle版がリリースされています。

http://www.amazon.co.jp/Mastering-XPages-Step-Step-Application/dp/0133373371/

ハードカバーは現在の価格では 8,826円、一方 Kindle版では半値以下の 3,734円で販売しています。

電子書籍と実際の紙の本ではびっくりするほどお値段が違います。

会社で回し読みするような時には、当然紙の本のほうが良いわけですが、通勤時間に読むとか、休日に自宅に持ち帰って読むとか、持ち運びするのにはちょっと分厚い感じの本です。
それに、この本は英語なので、会社でどれくらい回し読みできるか甚だ疑問ということもあります。
やっぱり値段の安い電子書籍だよねぇ!といっても、読むのに必要な Kindle 端末や iPad での Kindle アプリは、大抵個人の持ち物なのでこの電子書籍を会社所有にすることが難しいかもしれません。
会社の経費で購入する場合は、はやり紙の本になるのでしょう。領収書も必要ですし。。。
私は、過去出版された XPages 関連書籍(英語)からずっと個人の Kindle 書籍として購入してきたので、自然と今回も個人購入にします。
電子書籍選択の理由はもちろん経済的理由(安いほうを選択)が一番の要因ではありますが、この本の目次を見るとそんなに新しいことがふんだんに出ているわけではなさそうなので、それもひとつの理由でもあります。

Kindle 端末として所有している WhitePaper で読むのは、コードやスクリーンショットが掲載されている部分の表示が粗いので疑問符がつきますが、iPadのアプリでは遜色なく見ることができます。Kindle 端末で気にいっているのはやはり検索ができるということでしょうか。章立てがきちんとしているので、頻繁に検索することはあまりないのですが、ちょっとした調べ物にも検索できるメリットは欠かせません。

いま、悩んでいるのは amazon.co.jp から購入するか、amazon.com から購入するか。amazon.com のアカウントもあるので、そちらから電子書籍は購入できます。amazon.com からの購入の利点は PC や Mac 版の Kindle アプリでも見ること。(amazon.co.jp へアクセスすると今日現在拒否されます。なにかの陰謀か?)

いづれにせよ、GW中にさらっと読んでしまおうと思います。





XPages の applicationScope 変数

ふと興味が湧いて、XPages のアプリケーションスコープ(applicationScope)変数について、こんなテストをしてみました。

おさらいとして、XPagesには
requestScope
viewScope
sessionScope
applicationScope
の4つのスコープ変数があります。

それぞれのライフサイクルを簡単に言うと、
requestScope はブラウザの更新ボタンあるいはXPageの完全更新(部分更新でなく)をすると使用できなくなります。このrequestScopeはページからページへパラメータを渡す際の元になる変数を格納したりします。

viewScopeはブラウザでページが再ロードされると使用できなくなります。
要は、requestScopeとviewScopeはひとつのページの中で、そのページ内のいくつかの場所で値を計算させたい場合に使用します。

sessionScope はユーザーセッションがタイムアウト(ある一定時間ブラウザでアプリを放ったらかしにして操作しない)になるまで、またはブラウザが再起動するまで有効です。典型的な使用例は、ユーザーに関する情報を格納する場合に使用されます。

最後に、applicationScopeはドミノサーバーが再スタートするまで有効、開発局面ではDomino Designer が再スタートするまで有効というのがその定義です。
今回興味を持ったのは、このapplicationScopeにファイルパスなどの固定情報を格納し、その値を使って他DBの参照をするといったケースで、このapplicationScopeが使えるかという疑問を持ったからです。
こんなコーディングを想定してみました。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xp:view xmlns:xp="http://www.ibm.com/xsp/core">
 <xp:this.afterPageLoad><![CDATA[#{javascript:var now = new Date();
if (!requestScope.containsKey("requestVar")){
 requestScope.put("requestVar", "リクエストスコープ変数追加:" +now);
 }
if (!viewScope.containsKey("viewVar")){
 viewScope.put("viewVar", "ビュースコープ変数追加:"+now);
 }
if (!sessionScope.containsKey("sessionVar")){
 sessionScope.put("sessionVar", "セッションスコープ変数追加:"+now);
 }
if (!applicationScope.containsKey("applicationVar")){
 applicationScope.put("applicationVar", "アプリケーションスコープ変数追加:"+now);
 }
 
}]]></xp:this.afterPageLoad>
 <xp:table>
  <xp:tr>
   <xp:td>リクエストスコープ変数</xp:td>
   <xp:td>
    <xp:text escape="true" id="computedField1" value="#{javascript:requestScope.requestVar}"></xp:text>
   </xp:td>
  </xp:tr>
  <xp:tr>
   <xp:td>ビュースコープ変数</xp:td>
   <xp:td>
    <xp:text escape="true" id="computedField2" value="#{javascript:viewScope.viewVar}"></xp:text>
   </xp:td>
  </xp:tr>
  <xp:tr>
   <xp:td>セッションスコープ変数</xp:td>
   <xp:td>
    <xp:text escape="true" id="computedField3" value="#{javascript:sessionScope.sessionVar}"></xp:text>
   </xp:td>
  </xp:tr>
  <xp:tr>
   <xp:td>アプリケーションスコープ変数</xp:td>
   <xp:td>
    <xp:text escape="true" id="computedField4" value="#{javascript:applicationScope.applicationVar}"></xp:text>
   </xp:td>
  </xp:tr>
 </xp:table>
 <xp:button value="更新" id="button1" save="false" navigate="false">
  <xp:eventHandler event="onclick" submit="true" refreshMode="complete"></xp:eventHandler>
 </xp:button>
 <xp:button value="再ロード" id="button2">
  
 <xp:eventHandler event="onclick" submit="true" refreshMode="complete">
  <xp:this.action><![CDATA[#{javascript:context.reloadPage()}]]></xp:this.action>
 </xp:eventHandler></xp:button>
</xp:view>

上記のコードの例では、applicationScopeのライフサイクルが本番環境ではドミノサーバーを再起動しないと使えないとなると、applictionScopeを使ってアプリケーションの参照パスを定義していた場合など、ドミノサーバーの変更なしでは以前のapplicationScopeの値を持ち続けるため、困ったことになりはしないかということです。

いちいち applicationScope に何を格納しているのか、コードレビューをしないといけないのはちょっと辛いです。

ドミノサーバー、またはDomino Designer を再起動する以外にapplicationScopeを一旦リセットする方法はないか、試しに設計の置換による変更を試してみました。
そうしたら、なんと予想どおり設計の置換でこのapplicationScopeをリセットすることがきました。
これで、本番稼働中にapplicationScopeの値をリセットしたい場合、設計の置換でサーバーを再起動することなくできそうです。今回はDomino Designer のみの環境で行いましたが、結局Domino Designer のHTTPを再起動するのとドミノサーバーのHTTPを再起動することは同じであろうということでサーバーでは試していません。もし、必要があればみなさんのほうでも確認してみてください。


2014/04/17

IBM Notes/Domino 専用のQ&Aサイトがオープン!

みなさん、こんにちは。

先日の出来事です。あるコミュニティの XPages 開発ワークショップで、XPages の開発でわからないことがあったらどこへ問い合わせしたらいいでしょうか?という質問があったそうです。

以前なら「ドミノ懇談室」が広く普及していたので、そこでいろいろ助けられたという方も多いのではないでしょうか?

残念ながら、数年前からこのドミノ懇談室も閉鎖になってしまい、IBM developerWorks で代替の形で行っていたりしましたが、今度新たに Q&A サイトがオープンしました。

qa.xpages.jp

サイトから一部抜粋しますが、取り扱う内容は  XPages に限らず IBM Notes/Domino の開発/運用/操作など多岐にわたってOKのようです。

IBMが提供しているグループウェア用ミドルウェア「IBM Notes/Domino(IBMノーツ/ドミノ)」専用のQ&Aサイトになります。

 【質問内容】
  ・Notesの使い方
  ・アプリ開発における実装手段(Notes アプリ/Domino web/Xpages)
  ・Dominoの設定
  ・その他トラブルシューティング等



ドミノ懇談室同様、コミュニティ間でのやりとりで何かの強制が入ったりするわけではありません。必ずしも答が得られる保証はありませんが、ブックマークして常にチェックする価値はあります。

もちろんみなさんにも、そこで質問したり、回答をしてこのQ&Aサイトを盛り上げていただきたいと思います。

まずはユーザー登録から始めてみませんか?


追伸:
このQ&Aのお披露目が次のセミナーセッションでご覧いただけます。是非、どちらかにご参加ください。

セッションは以下のサイトからお申し込みできます。
4/22(火) 13:30~ チームスタジオ様主催 Webinar「XPages コミュニティ最新情報」 http://info.teamstudio.com/jp-xpages-webinar-apr

4/25(金) 19:00~ テクてくLotus技術者夜会 コミュニティー編
http://www.ibm.com/developerworks/jp/offers/events/techtech01/ 



2014/03/19

海外イベント、Engage が成功裏に終了

ヨーロッパで開催される ICS コミュニティのイベントのひとつ、以前は BLUG として行われたイベントが、今年は「Engage」と名前を改め今週 3月17、18の2日間で行われようです。IBM がブランド名に「Lotus」を使わなくなったことで、Lotus User Group も名前をこの「Engage」に変更した経緯もホームページ上で述べられています。
http://www.engage.ug/

規模は 2 日間で 50 セッション、IBM、IBM ビジネス・パートナーのスポンサーシップで参加者は無料で参加できます。
参加者の数は約 330 人。 ホームページの内容からすると講演者の数は 65 名。うち IBM Champions は 30 名で約3分の1のチャンピオンが講演者として参加しているようです。

今年のオーランドで開催された IBM Connect 2014 のほぼ同じ内容のセッションが、ユーザーグループ主催のイベントで行われるなんて、なんと凄いパワーか!

イベントの模様は Twitter のハッシュタグ #engageug を辿っていただくと、写真も結構アップされているのでお分かりになるのではないでしょうか?

マーケット規模を考えると、日本でもこれぐらいのイベントができてもおかしくないと思いますが、実現できていないのは、コミュニティのパワーが違うのか、方向が違うのか、構造が違うのか、いろいろと考えさせられます。これからを期待したいと思います。


2014/02/20

Ytria EZ Suite 12 が 3 月にリリース予定

Ytria のニュースレターを購読されている方なら既に一報が入っていると思います。この3月に EZ Suite のメジャーリリースがリリースされます。
http://www.ytria.com/URLRef/14news02/webnews?rqn5C152


まだ実物を見ていないの正確にお伝えすることはできませんが、ニュースレターの内容を見ると新たに「自動化」(Automation) の機能が追加されるようです。
「自動化」とは?
ツールを使用する際、この自動化によってユーザー自身でマクロを作成できるようなり、繰り返し行いたい作業をこのマクロを登録、呼び出すことでいままで個別で保存していたような内容を自動できるというもの。これがすべてのツールで使用できるようです。

加えて、この v12 では
  • グリッドの内容を Excel のネイティヴ形式にエクスポート可能
  • HTML やリッチテキストフォーマット内グリッドコンテンツにコピーペースト可能
  • scanEZ を使って文書全体に対して検索置換が可能
  • scanEZ で文書レベルの暗号化が管理できるようになる
  • viewEZ と databaseEZ で ビュー/フォルダーの索引のサイズを確認したり、索引を削除できる
  • databaseEZ でデータベースタイププロパティを確認したり変更可能
  • databaseEZ ですべてのデータベースの暗号化の状態を確認可能
  • databaseEZ で複数のデータベースのユーザー利用状況を表示したり、ユーザー利用状況の記録オプションをオン/オフに設定可能
  • replicationEZ でレプリカ間の文書および設計の追跡が可能
  • aclEZ でACL エントリの検索と置換が可能
  • aclEZ でグループナビゲーターとアドレス帳存在チェックの改善
  • scanEZ で文書検索のスコープの制限
などが挙げられています。
ツールを使用していて、こうだといいのにと思うようなところがかなり網羅されている感じがします。

個人的には特に scanEZ の文書全体に対しての検索が可能になった点に注目しています。これまでのリリースではある特定のフィールドにある値に対して検索がかけられたのですがこれがフィールドを特定せず文書全体にまで広がったこと。これで Teamstudio Configurator は開発専用(設計中心)、scanEZ は管理専用(文書データ中心)の棲み分けができたのではないでしょうか?

あとは databaseEZ のユーザー利用状況がどのように表示されるのかも注目したいところです。

日本語化の作業もこのリリースに合わせて前もって行います。
日本のユーザーの方には英語版(グローバル版)リリースと同時に日本語ローカライズも完了した形でお手元にお届けできる予定です。

楽しみにしてください。

2014/02/03

IBM Mail Next

IBM Connect 2014 の基調講演でアナウンスされた IBM Mail Next。会場で発表された直後は、斬新な UI、革新的なコンセプトに度肝を抜かれ、と同時に、メッセージングとしての Notes/Domino は終焉なのか?iNotes は?などなどたくさんの疑問が頭をよぎった瞬間でもありました。(私だけでなく会場内の聴衆者の頭の上にたくさんのはてなマークが見えたような気がしました)

Connect 期間中はみな Mail Next の話題を口にするものの、確かなことを知る機会もなく、モヤモヤのまま帰国し、ちょうど発表から 1 週間経ったところです。
帰国してから糸口を見つけようとすぐ海外のメディアやブログをチェックしましたが、やはりどれもまだ Mail Next がどんなものかを計り知ることは難しいようです。

はじめてのソーシャルメール、次世代の Web メール

これまでも「... Next」で出てきたものは最終的に何らかの製品になってリリースされているので、「IBM Mail Next」が製品そのものとしてそのままの名前でリリースされるとは思いません。「IBM Mail」となる可能性は大ですが。むしろ現時点では、Mail Next は以前 Project Vulcan で語られたような構想、コンセプトに近いものだと考えています。Vulcan のときと違うのは、具体的な対象とリリースのスケジュールがすでに明確になっていることです。それに比べれば今回はより具体性のあるアナウンスだったということです。

IBM Mail Next を簡単に表現すると、「ソーシャル」ライクな要素とアナリティクスを駆使した革新的なメールエクスペリエンスを提供する次世代の SaaS 型 Web メールといえます。では、これまでわかっていることを整理したいと思います。
次のスクリーンショットが基調講演でもお目見えしましたが、これはダッシュボードの部分です。

ダッシュボードをみると


まず、上段に人のプロフィール写真が並びマウスをフーバーすると、ミーティング招集、チャット、メール、コミュニティへの招待、ファイル共有などの丸いサークルがプロフィール写真の周りに出てきます。これで人を中心としたアクションがとれるようになっています。
その右側にはメールのインボックスへ飛ぶ丸い「Inbox」サークルボタン。
中段には今日一日のスケジュールが一目でわかる「Day At A Glance」ビュー。中段右には次のミーティングのタイトルと参加者のプロフィールが丸いサークルで表示されています。右角をクリックすると、フリップしてミーティングの詳細が表示されます。

下の段は、ユーザーが取るべきアクションをカード形式で表示されていますがタスクが表示されているのが見て取れます。

Mail Next はタスクに優先付けしながら日々の仕事をより効果的に管理できるよう支援するものをめざす、まったく新しい次世代のメールとなるはずです。

メールのミュート

下のスクリーンショットを見てもらうと、インボックスに切り替えるとメッセージが一覧で表示されるいるのがわかります。基調講演でデモされ語られたのはメールや会話(スレッド)を「ミュート」するという内容。
ある人からのメールの一覧が表示されるなか、ひとつのメールを差し、「ここでメールを削除したくないのミュートします。。。そして後でフォローアップします」というフレーズとともにメールスレッドの中から消えていきました。メールをミュートするというのはいったいどういうものなのか今の私の頭では理解できません。単にフォローアップのフラグを立てるのであればわかりますが。。。これもなにか新しい仕掛けがあるに違いありません。

組織チャート

また、あるメールに関与する(おそらく To やら CC に入っている)ユーザーの自分から見た簡易組織図がポップアップで出てくる機能も紹介されました。これも組織の階層情報をどこからもってくるのかなどの疑問が残ります。面白いことに、IBM Connect に参加されている日本の方からの意見では、日本の企業では役職の上下関係など表示の仕方に問題がでるかもしれないという話でした。ソーシャルへ舵取りをする、ソーシャルを取り入れる企業が上下関係で云々といっている時点で先に進めないし Mail Next を使う必要も効果もないと思いますが。

Connections か Notes/Domino か?

この IBM Mail Next は Connections 傘下の製品になるのがおおかたの予想です。Connections 製品になるとはっきり名言しているメディアもありました。
とすれば、Notes/Domino 9 Social Edition の後継ではなく、Mail Next は Notes からまったく独立したものになると考えられます。しかし、Notes のメールも「バックエンド」システムのひとつとして連携できると発表されているので、Notes のメールを API を通してこの Mail Next とシームレスに連携できるようにするのではないかと思われます。

クラウドとオンプレミス

IBM Mail Next は最初のベータはクラウドのみの提供になるものの最終的にはオンプレミスでも OK ということです。もちろん、IBM の CloudFirst 戦略(今回初めて聞きました)を一番に推していることからクラウドでの利用がほとんどになるのではと推測しています。


以上が私の中でこれまでわかっていることのすべてです。なんとなくではありますが、IBM が目指す方向は見えてきますが、実際動かしてみないとわからないことばかりなので、当面は今年の夏移行予定されているベータで確認してみないとわからないというのが率直な私の現在の感想です。
しかし、メディアや専門家からはこの次世代メールに関しておおむね好意的なフィードバックが寄せられていることを付け加えておきます。

さて、みなさんはどんな感想をもちましたか?ご意見ご感想ありましたらコメントに残しておいてください!

2014/01/31

IBM Connect 2014 最終日

冷たい雨の降る朝を迎えた IBM Connect 2014 最終日。クロージングセッションに向けての Must Attend のセッションはなんと言っても GURUpalooza!Ask the Product ManagersAsk the Developers のセッションではないでしょうか?
この3つのセッション、「つるし上げ」セッションとして大勢のエキスパートが登壇し聴衆の質問に応えていくシナリオのない形式で行われます。

そしてイベント最後のイベント、クロージングセッション。ではそれぞれご紹介しましょう。

GURUpalooza!

まずはIBM社員以外のいわゆる Guru によるセッションです。例外として昨年 IBM 社員になった Mat Newman がホスト役で登場。最初の雄叫びは「Good morning, Lotusphere!」変わらぬ黄色ぶりを発揮していました。

会場には質問用のマイクが 3 カ所設置されていて代わる代わる質問が飛び交います。質問は冗談交じりのものからシリアスなものから様々。
どうしたら IBM Champion になれんですか?IBM Mail NEXT どう思う?SmartCloudってどうなの?Connections はバックエンドシステムになり得るか?
そんな内容が話題にあがりました。

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Ask the Product Managers

 Sametime のラウンドカメラサポート、ロードマップやコミットメント、Sametime、Traveler のクラウド対応、巨大なデータベースをXPagesで使用する際のパフォーマンスの改善、MobileFirst での製品オフライン編集、ファイル同期、32kリミットの問題、プロジェクトに関わる開発者のリソースの問題、今回「Design」というのが一つのテーマになっているのに関わらず Notes/Domino の管理者用のデザインが未だに古く Admin の Experience はどうなってるの?、OpenSocial 活用を考えたときクラウドとオンプレミスでできることのギャップ、Sametime などポートフォリオのリブランディングなどがトピックにあがりました。
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Ask the Developers

午後に入り、たくさんの人が集まってきたこのセッション。
恒例の Ask the Developers。製品が多いことと製品の中の細かい機能のことなどがなはされるので何を言っているのかわからない質問や答えも多かったのですが、 合計でどうでしょう50ぐらいの質問やリクエストが次々と開発チームに投げかけられました。

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クロージングセッション

まず、日本でもおなじみのケビン・キャバナー氏と女性が登壇し、Connect の簡単なレビューと来年の IBM Connect の日程が発表されました。



来年は 1 月 25 日から 29 日のアナウンス

次に NASA の Dave Lavery による火星探査のサイエンスとテクノロジーに関する話、火星着陸のビデオ、火星でのアクティビティなど日本ではお目にかかれないような内容が盛りだくさんの内容。これを逃した方はきっと後悔されていると思います。


こちらが IBM Connect 2014 のフォトになります。
http://www.flickr.com/photos/mitsuru_katoh/sets/72157640297235794/


このポストで IBM Connect 2014 の現地からのブログポストの最後とさせていただきます。

2014/01/30

IBM Connect のセッションでふと思うこと - 戯れ言

IBM Mail NEXT もまだこの先どうなるやら、来年の出荷予定なのでここで盛り上がっても…? な感じがするので違うトピックにしました。
なので今回のポストは戯れ言としてご覧ください。

今年の IBM Connect 2014 に限ったことではありませんが、セッションを歩き回って感じることがいくつかあります。

海外のイベントはここオーランドしか経験がないので、すべてがそうかと言われるとそれはわかりません。最近では TED だったり、YouTube で海外のプレゼンをよく目にするようになったのでそんなにかけ離れていることはないと思いますが。

一番強く感じることはセッションの運営が日本で行われるものと結構違うということです。お国柄ということで済ましてしまえばそれなりですが。じゃ、どちらがいいかというと、はやり海外のほうが断然いいです、個人的には。

では具体的にどう違うか。
まずはスピーカー。
日本では「講師」と呼ばれることが多く、「講師」というと何か先生みたいでかしこまった感じでなければダメな印象をうけますが、こちらでは多くのセッションが二人で担当するケースが多くいです。
とくに技術系の話でデモをするような場合は二人のうち一人はスライドを使ってリード役となり、もう一人は実機を触りながら説明するといった感じで行われることが多いです。二人で行うのでとてもテンポ良く進んでいきます。
一人の人がやっていると声のトーンも変わらないし30分もすると眠くなります。私も講師する機会が少なくはないので、話しながらよくみんな我慢して聞いているなと関心するほどです。
二人でやる利点はお互いが会話を補足しあったり、日本でよくあるデモ操作中10秒以上なにも喋らないといやな空気が流れるような合間も、相方がそれを会話や補足でそれを埋めてくれます。

そしてデモがあるセッションではほとんどスピーカーは椅子に座って行います。私もあの講演台にラップトップおいて、50分も立ちながらへばりつくようにして、話してデモしてというのがもう辟易します。みんなプロジェクターに映されている内容をみてるんだから座っててもいいじゃないかといつも思います。


次は聴講者です。
聞くほうも日本とかなり違います。まずはスライドをバシバシ写真に撮ります。おまけにスピーカーの写真も撮ります。そして内容についてガシガシつぶやきます。スライドやスピーカーには一切プライバシーというものが存在しないかのようです。
日本では写真撮影禁止も少なからずあるという理由もあるのかもしれません。日本ではまず見られない光景でしょう。PC を持っているかたはスピーカーの会社、その人の名前、セッションで出てくる URL 、言葉などをバンバン検索したりしています。
以前私の講演中にスマホをいじっていると講師の方に失礼かなと思ってじっと聞いていましたという方がおられましたが、もう学校の授業ではないのでその辺りがご自由にが基本です。

質問の受け応えも違います。質問があったら黙っていられない性分なんでしょうか?スピーカーが話している途中でも質問を大声で張り上げて訊いているのによく出くわします。それを迷惑と思うことはどうかはスピーカーによりますが。
かといって席から大声を張り上げるのは悪いことがばかりではなさそうです。スピーカーが間違えた操作をしたら会場の誰かから大声で親切に指摘してくれます。日本では誰も助け舟は出してくれません。
そして、つまらなかったら堂々と部屋を出て行きます。なので寝ている人がいたらつまらないから寝ているのではなく、寝たいからそこにいるんだと勝手に解釈しています。スピーカーの真ん前で寝るのは良くないと思いますが。
最後に質問を受けるのですがこちらではマイクが用意されています。日本ではセッション終了後に個別で質問しにくる人もいますが、それぞれ特別な事情の上の質問ならいざ知らず、一般的な質問もセッションが終わったあとでしてくるのはどうかと思います。こちらでは質問用のマイクの前に行列ができるというのも珍しくありません。

 
さてみなさんはどちらのスタイルがよいでしょうか?

2014/01/29

IBM Collaboration Solutions Awards 2014

IBM Connect 2014 で発表された各アワードのファイナリストと最優秀受賞(Winner)の一覧です。
 

Best of Show and the Chief Technology Officer (CTO) Award
WinnerTeamstudio, Inc. (US)Teamstudio's Unplugged allows customers to quickly and easily "mobilize" their existing IBM Notes and Domino applications. It provides a set of QuickStart Templates for creating new Domino xPages applications and 22 xPages controls that allow developers to drag and drop xPages mobile controls into their applications. Unplugged allows Notes/Domino customers to provide instant, offline access to Domino data and applications on popular smartphone or tablet platforms.
Finalists
FinalistISWAustralia
FinalistTrilog  Group, Inc.USA
FinalistSugarCRMUSA

2014 Distinguished Business Achievement
Winner and FinalistsBusiness PartnerCountry
North America
WinnerPreferredPartner.com Inc.USA
Finalist #1PerficientUSA
Finalist #2Sirius ComputersUSA
Latin America
WinnerMagna SistemasBrazil
Finalist #1MEVE Soluciones, S.A. de C.V.Mexico
Finalist #2Synopsis S.A.Peru
Asia Pacific
WinnereBlueprintAustralia
Finalist #1Beijing Smartdot Technologies co.LTDChina
Finalist #2Element BlueIndia
Japan
WinnerCOMTURE CORPORATIONJapan
Finalist #1RICOH JAPAN CorporationJapan
Finalist #2Canon Marketing Japan IncJapan
Europe
WinnerGIS AG (Gesellschaft für InformationsSysteme AG)Germany
Finalist #1e-officeNetherlands
Finalist #2CrayonNorway
Central and Eastern Europe
WinnerDysantPoland
Finalist #1Business LogicRussian Federation
Finalist #2Technoserv ConsultingRussian Federation
Middle East and Africa
Winneri1 SolutionsSouth Africa
Finalist #1Optimal ManagerTunisia
Finalist #2Kalahari AssociatesBotswana

2014 Best Performance within a Solution Segment
Winner and FinalistsBusiness PartnerCountry
Cloud
WinnerSirius Computer SolutionsUSA
Finalist #1CDW LogisticsUSA
Finalist #2KelrosUnited Kingdom
Messaging and Collaboration
WinnerRICOH JAPAN CorporationJapan
Finalist #1PreferredPartnerUSA
Finalist #2Computacenter AGGermany
Social Software
Winnere-officeNetherlands
Finalist #1NOVALIANCEFrance
Finalist #2Software Information Systems (SIS)USA
Digital Experience
WinnerPerficientUSA
Finalist #1Asponte TechnologyUSA
Finalist #2PortalUnited Kingdom

VAD Leadership
Winner and FinalistsBusiness PartnerCountry
WinnerArrow ECSUSA
Finalist #1Meier Business SystemsAustralia
Finalist #2Computer Gross ItaliaItaly

2014/01/28

IBM Connect 2014 基調講演

American Authors の軽快なミュージックで始まった Open General Session。高揚感をもたらしてくれるには絶好のミュージック。一気に会場の盛り上がりも頂点へ。

今年のスペシャルゲストは Seth Meyers 氏。役者、テレビプロデューサー、作家、コメディーライターとマルチタレント。
彼の私生活の中で起こった話をもとに、SNS など昨今のテクノロジーがコメディーライターとしての彼の活動を変えていったことを面白く紹介してくれました。たとえば、彼の 3 つめのコメディーは Twitter で書いたなど。私の中では歴代のスペシャルゲストの中でも最高のゲストだったと思います。

続いて General Manager の Craig Hayman 氏の登場。
話の内容もさることながら、会場を一番沸かしたのは(ステージ近くの席からしか見れなかったと思いますが)
スーツに「黄色」のシューズを履いて登場したことでしょう。会場の一部では歓声があがりました。最近の OGS の傾向として Notes/Domino が語られることが少なくなってきたので忘れていませんよというデモンストレーションだったのでしょうか?

デモ!の合図とともにデモではないいくつかの「セールスピッチ」のスライドを見せられたあと

やっと出てきたのが、IBM Mail NEXT のスライド。一言で言えば、Web ベースの斬新な UI でとソーシャル機能を加えたもの。戦略的には今後 Notes/Domino ユーザーにはメールの部分だけはクラウドに移行しこの IBM Mail NEXT に、ユーザーアプリケーションはクラウドでもオンプレミスでもどちらでもお好きな方をというメールとアプリケーションの分離を目指したもののように私の目には映りました。



これから具体的などんどんと内容が明かされていくと思いますが、概要としてはこのような感じのアナウンスが行われ、別のセッションでもう少し詳しい内容が紹介されたようです。

その他 Sametime を筆頭にポートフォリオに名称変更を含むブランディングの変更がいくつかありましたので、そちらは詳細がわかり次第お伝えしたいと思います。

この基調黒煙の最後に発表されましたが、Teamstudio Unplugged が Best of  Show and Chief Technology Officer (CTO) Award で Winner を受賞しました。
昨年のモバイル部門の Winner に続いて 2 年連続の Winner を獲得しました。
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2014/01/27

IBM Connect 2014 初日

本日からIBM Connect 2014 に本格参加。朝8時30分から始まったBusiness Partner Day 基調講演で今年のアワードが発表されました。
それぞれのリージョンの受賞ファイナリストと Winner が発表されるのですが、日本からは Distinguished Business Achievement Award でコムチュア様がみごと最優秀賞を受賞されました。おめでとうございます!
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また Best Performance within a Solution Segment においてリコー様がグローバルワイドで同じく最優秀賞を受賞の快挙。重ねておめでとうございます!
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Business Partner Day の基調講演を途中から抜けだし、残りの午前中ジャンプセッションに参加。お目当ての Java for XPages Development のセッションに参加したのですが、同じ XPages 関連のセッションがとなりで行われいる真っ只中 XPages 開発本 Mastering XPages の第2版が出版されるというニュースが飛び込んできたりしました!

この Java のセッションもそうですが、XPages 開発も次のステージへ突入か!なにか大きな波が押し寄せてくる予感さえします。
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午後からは時差ぼけ、睡魔との戦いを覚悟して 2 時間ぶっ続けのジャンプスタートセッションをチョイス。
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タイトルは「Creating a Great XPages User Interface」セッションの内容は XPages Extension Library のコントロールを使ってアプリケーション Tips とデモが行われました。Extension Library のコントロールの数もたくさんあるのですが、このコントロールとこのコントロールを組み合わせるとこんな感じでインターフェースができるのかとびっくりすることも多々ありとても勉強になりました。


こちらは夕方の Champions イベントから Social Cafe で行われた「Get to know each other」で全世界の IBM Champions が一同に介してお互いの旧友を確かめあい、新しい Champion と交流を深めるものです。日本からは私と御代さんが顔を出しました。
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続いて、Social Cafe のとなりの展示メイン会場 Solutions Showcase のオープンを兼ね Welcome Reception に。会場ではビール片手に展示ブースを回り、中には早々と展示内容の説明に耳を傾けるかたもいらっしゃいました。  見習いたいものです。
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 その後のプールサイドレセプション、ドルフィンのバーでの吞みで帰る時間も遅いため今回はこれまでにします。