IBM Connections/IBM Verse を核とするコラボレーション・ソリューションですが、シームレスな連携や革新的なユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンスだけでなく、バックエンドでもかなりの進歩を遂げているのが見受けられます。
カスタムアプリを組み込み可能
そのひとつが、カスタムアプリを XPages で作成して Connections のナビゲーションバーに実装するというもの。下のスクリーンショットでは少々わかりづらいですが、「Intranet」メニューのプルダウンに「XGallery」というBluemix 上で作成された XPages アプリを実装しています。

Bluemix 上では Watson をはじめ、ビジネスプロセス、モバイル化のコンポーネントなどこれまで開発者がアクセスできなかったあらゆるサービスを使用してアプリケーションを作成できます。このデモで使われた XGallery サンプルアプリは、バックエンドに Connections Cloud ファイルサービスを使い、Connections 上のファイルを XPages のアプリに表示しています。

ここでのデモのシナリオは、上のスクリーンに表示するすべての画像は、承認を得ないと採用しないというストーリーで IBM Notes/Domino のワークフローも実装されています。
このXGalleryアプリは、Watson のサービスを使う例として、画像を Watson が解析し、自動でこの画像に見合うタグの候補を表示してくれるという機能も実装されています。

Watson が画像を解析中

解析後に挙がったタグの候補
ワークフローでは、右上に「Approve」「Reject」のボタンが出ていますが、これは Domino システムのワークフローアプリと連携しています。
このように、モジュラー開発ストラテジーを採用し、カスタムアプリをより組み込みやすく(よく聞き取れませんでしたが、2行程度のJavaScriptで?)アジャイル開発でビルドと実装を可能にしています。壇上では、「じゃ、20分ほどでできるわね」とジョークを飛ばしていました。(「Oh, my god!」がその後につづきますが)
XGalley アプリの全容は、基調講演では紹介されませんでしたが、こちらのYouTubeでも公開されています。ご参考まで。
https://www.youtube.com/watch?v=HeTSb7PUZAI
さて、次のビックなトピックは salesforce などの連携ではないでしょうか?
Salesforce 連携
Salesforce と IBM Connections とのシームレスなインテグレーションが実現されています。Salesforce/IBM Connections のコミュニティ、ファイル、アクティビティ、アップデートストリームへの連携のデモが行われました。下のスクリーンは「Greenwell Sales Hub」というデモ用の Connections 上のコミュニティ。

コミュニティ内では、右側に Salesforce からライブチャートを表示。中央にはOppotunityの一覧を表示。アイテム行の右端のリンクをクリックすると

salesforce の Opportunity レコードへと移っていきます。

Salesforce 上のアップデートはそのまま、Connections のコミュニティへのアクティビティに反映もされていきます。
このような連携/インテグレーションは Salesforce だけではなく、100 程度用意されているそうです。

- GitHub
- Google Drive
- JIRA
- Office 365
- One Drive
- Salesforce Chatter
- Salesforce CRM
- Trelio
- Yammer
- Zendesk
画面で見る限りこのような他社サービスと連携できるのが確認できます。
こういったデモをみる限り、IBM の戦略として、企業の日々の仕事をIBM Connections を入り口として、メールやカレンダー、その他他社アプリを切り替えること無く、共通のプラットフォームとして確立していきたいのがうかがえます。
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