Notes/Domino Day 2018 Summer の翌日、ノーツコンソーシアム主催のラウンドテーブルがあり、海外から来日し前日講演したIBM のAndrew Manby 氏や Luis Guirigay 氏など、責任者の方々と Notes/Domino v10 に関する意見交換を行ってきました。
V10 に限らず、昨日の講演の感想や心に残ったこと、また IBM に対する要望などを話し合ってきました。
参加された方々からは、活発に意見が展開され、特に世界でも2番目に大きい市場である日本からの意見をひとつひとつ丁寧に聞き入ってもらった印象を受けました。
どんなことが話されたのか皆さんも興味があるとは思いますが、参加された他の方の意見をここで公にしていいのか迷いましたので、ひとまず私の意見だけを載せておきたいと思います。
まずは前日の講演からのフィードバックとして node.js、HCL Nomad、そしてビジネスアプリケーションプラットフォームとしての統合環境であることの強調の3点が印象に残ったことを述べ、V10 に向けての要望として Notes クライアントのデフォルトフォント Default Sans や Default Sans Serif でデフォルトで MS P 明朝や MS P ゴシックになっているので、どのカスタムアプリケーションも古臭く見えてしまうのでメイリオなど MS でも現在標準になっているフォントに変えて欲しいというジャブから始めました。
余談ですが、V10 Beta プログラムのオンラインフォーラム上に、ビューの三角アイコンがいかにも古臭いノーツを想起させるのでこの際’+’や’ー’などに変えたらという内容も投稿しました。
V10にアップグレードしただけで、「お、見た目変わったね」という要素が欲しいですよね。
とにかく、いちばん白熱(?)した話題は(私も話に乗っかっただけですが)、製品の機能のことではありませんでした。それは IBM の Domino に対する市場へのプロモーションにおいて経営層へのアプローチをはじめ、ソーシャルメディアによるプロモーションに頼りっきりにならずもっとマーケティングを真剣に大々的にやって欲しいという要望です。IBM の社内の事情もあると思いますが、この機を逃すと本当にやばいんじゃないという危機感がどのビジネスパートナーにあるように感じました。
ラウンドテーブルでしか得られなかった情報としては、HCL Nomad に関してですが、カメラ、GPS などのスマートフォンでよく使用する機能も利用できるらしいです。HCL Nomad を使えば、ノーツアプリにスマホから撮影した写真や地図情報を取り込むことができるというものです。ノーツアプリの可能性が一気に広がる感じですね。
現在、#domino2025 というキャンペーンを展開中ですが、私のお客様ではほとんど認知がありませんし、説明しても積極的に情報を取りに行くことがあまりないので、空港や電車、駅などで目につく広告などを是非出して欲しいものです。
「liaison」リエゾンはフランス語で架け橋という意味です。欧米から発信される HCL Digital Solutions 関連の情報をいち早く日本の皆さんにも知っていただき活用いただけたら幸いです。
Notes/Domino Day 2018 Summer を勝手にレビュー
過日7月3日に Notes/Domino Day 2018 Summer が東京・品川のクラブEX で行われ私も参加してきました。
これを読まれている方の中には、直接現地に足を運んだ方も、またオンラインでご覧になった方もたくさんいらっしゃると思います。
前週にちょうど「Notes/Domino 10 Beta 1」が特定の人に向けて公開されたこともあり、今回のイベントはあらためてコラボレーション市場における IT 投資先として IBM Notes/Domino の存在感とその価値を改めて認識するとともに示されたロードマップから市場にあるコラボレーション製品群がら群を抜いて優位性があることが強調されたイベントとなった印象です。
#domino2025 のキャンペーンとともに語られたのは、継続した Notes/Domino への投資の約束とすでに Domino V11 も視野に入れたものすごいスピードでの開発が現在もそしてこれからも行われるというメッセージです。
次に開発に関するオプションです。
これまで、ノーツの式言語や LotusScript でのアプリ開発に加え V10 では、node.js を組み込んだ JavaScript での開発のオプションが加わります。そして以降順次 No/Low Code 開発として、簡単なアプリならコードをガシガシ書かなくてもエンドユーザーでも簡単にドラッグアンドドロップでアプリケーションの作成ができることを目指していこうというもの。
もし、複雑なロジックが必要ならばこれまでの Domino Designer の開発環境でロジックを積み上げていくことも当然できます。
開発者市場をみると、LotusScript はまったく知らなくても JavaScript が書ける開発者は無尽蔵におり、ノーツ技術者の絶対数が徐々に減少していくなかで、そういった JavaScript 開発者が Domino に関心を寄せ、開発に取り組んでほしいという意図が背景にあるようです。
No/Low Code に関しては、V10 の初回のリリースで組み込まれるまでには聞いていませんが以降のリリースで近々にも実装される方向で開発が行われています。
また、XPages に関しては最近あまり話題にのぼってこない状況が続いていましたが、IBM はこれまでお客様が投資してきたものは必ず守り、さらに XPages も拡張していくことを約束しました。ただ、IBM も XPages に関してはやりきった感があるので、どのような拡張が必要なのか皆さんの声をまずは聞きたいということです。
上のスライドの右から2番目の LotusScript にタブレットの絵があるように、iPad/iPhone そして Android へのスマートデバイス上で既存のアプリが修正することなくそのまま動作する新しいテクノロジーを展開するとの発表がありました。
ノーツを使い続けても大丈夫なのか?
この問題は、どのノーツユーザー企業においてノーツにに限らずハードウェア、オペレーティング・システム等々のサポート切れの際に必ず投げかけられる問題です。
今回 IBM の投資へのコミットとバージョンアップ継続、そして何よりも他のプラットフォームへの移行でこれまでノーツで実現していたことを「捨てなければいけない」移行あるいは下のスライドのようにノーツをやめると「結局、コストや運用費が増加しただけで機能が 前の半分以下」の移行になる可能性が大いにあります。
All in One が Notes/Domino の最大の強みであることを今一度想起していただいて検討をしていただければと思います。
これを読まれている方の中には、直接現地に足を運んだ方も、またオンラインでご覧になった方もたくさんいらっしゃると思います。
前週にちょうど「Notes/Domino 10 Beta 1」が特定の人に向けて公開されたこともあり、今回のイベントはあらためてコラボレーション市場における IT 投資先として IBM Notes/Domino の存在感とその価値を改めて認識するとともに示されたロードマップから市場にあるコラボレーション製品群がら群を抜いて優位性があることが強調されたイベントとなった印象です。
明らかになったロードマップ
まずはロードマップ。情報のアンテナを常に張っている方なら海外のイベント等ですでに発表されている内容ですが、そうでない方々にも今回改めてしっかりロードマップが示され IBM は今後も Notes/Domino に投資していくことを約束するという言葉をお聞きになったと思います。同時に、Notesから他のプラットフォームを検討している、あるいは検討に入る前の企業にとってはこのメッセージは、安心して Notes を使い続けてもいいのだとお感じになったと思います。#domino2025 のキャンペーンとともに語られたのは、継続した Notes/Domino への投資の約束とすでに Domino V11 も視野に入れたものすごいスピードでの開発が現在もそしてこれからも行われるというメッセージです。
大きな反響を読んだ node.js の実装と No/Low Code 開発への展開
次に開発に関するオプションです。
これまで、ノーツの式言語や LotusScript でのアプリ開発に加え V10 では、node.js を組み込んだ JavaScript での開発のオプションが加わります。そして以降順次 No/Low Code 開発として、簡単なアプリならコードをガシガシ書かなくてもエンドユーザーでも簡単にドラッグアンドドロップでアプリケーションの作成ができることを目指していこうというもの。
もし、複雑なロジックが必要ならばこれまでの Domino Designer の開発環境でロジックを積み上げていくことも当然できます。
開発者市場をみると、LotusScript はまったく知らなくても JavaScript が書ける開発者は無尽蔵におり、ノーツ技術者の絶対数が徐々に減少していくなかで、そういった JavaScript 開発者が Domino に関心を寄せ、開発に取り組んでほしいという意図が背景にあるようです。
No/Low Code に関しては、V10 の初回のリリースで組み込まれるまでには聞いていませんが以降のリリースで近々にも実装される方向で開発が行われています。
また、XPages に関しては最近あまり話題にのぼってこない状況が続いていましたが、IBM はこれまでお客様が投資してきたものは必ず守り、さらに XPages も拡張していくことを約束しました。ただ、IBM も XPages に関してはやりきった感があるので、どのような拡張が必要なのか皆さんの声をまずは聞きたいということです。
上のスライドの右から2番目の LotusScript にタブレットの絵があるように、iPad/iPhone そして Android へのスマートデバイス上で既存のアプリが修正することなくそのまま動作する新しいテクノロジーを展開するとの発表がありました。
HCL Nomad (Domino Apps on iPad)
式言語や LotusScript で作成されたいわゆるレガシーアプリケーションも今回発表された HCL Nomad でアプリケーションを修正することなくそのままノーツのプロトコルである NRPC で動かすことができます。また、データベース複製も可能で「オフライン」での使用も可能ということです。昨今働き方改革の影響もあり、リモートワークが叫ばれるなかでの発表は市場競争力を高めるものとなりそうです。IBM Domino はビジネスアプリケーションのための統合プラットフォーム
Notes/Domino は着実に進化を遂げ市場にマッチした技術を取り込み続けていますが、昨今では Notes/Domino 関連の書籍も少なく、また専門の雑誌もない中で目にする機会が少なくなってきています。少し前までは 9.0.1 から Feature Pack でのみ機能追加していく戦略の誤りから、ユーザーは不安になる気持ちや他社のノーツに対するネガティブキャンペーンから、他のプラットフォームへ切り替えたいという企業も増えてきていることは私も肌で感じています。ノーツを使い続けても大丈夫なのか?
この問題は、どのノーツユーザー企業においてノーツにに限らずハードウェア、オペレーティング・システム等々のサポート切れの際に必ず投げかけられる問題です。
今回 IBM の投資へのコミットとバージョンアップ継続、そして何よりも他のプラットフォームへの移行でこれまでノーツで実現していたことを「捨てなければいけない」移行あるいは下のスライドのようにノーツをやめると「結局、コストや運用費が増加しただけで機能が 前の半分以下」の移行になる可能性が大いにあります。
All in One が Notes/Domino の最大の強みであることを今一度想起していただいて検討をしていただければと思います。
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