IBM が Notes/Domino を含むコラボレーションソフトウェアを HCL社に売却

日本時間の先週金曜日に、衝撃的なニュースが IBM より発表されました。
18億ドルで以下の IBM ソフトウェアを HCL に売却、2019 年半ばまでに規制当局の承認を経て、IBM は完全に Notes/Domino から手を引く形となります。売却ソフトウェアは Notes/Domino を含め以下のソフトウェアとなります。
  • Appscan (アプリ開発)
  • BigFix (デバイス管理) 
  • Unica (オンプレ、マーケティングオートメーション) 
  • Commerce (オンプレ、オムニチャネル eコマース)
  • Portal (オンプレ、デジタルポータル)
  • Notes/Domino (メール、アプリ開発)
  • Connections (コラボレーション)
 IBM はこの売却で完全にコラボレーション分野から事実上完全に撤退という形となりそうです。HCL 社は 2017 年から実質的な Notes/Domino の開発とサポートを開始しており、その間 IBM はセールスとマーケティングを継続して行ってきましたが、Notes/Domino に関しての HCL とのパートナーシップ戦略は、これまでのスピード感とは違い、目を見張るほど成功裏に進み、ロードマップも公表される中、良い流れで Domino 10 を今年 10 月に発表。さぁこれからというところで腰を折られる形でのこの発表は残念でなりません。

売却に対するコミュニティの反応

衝撃的なニュースではあることは間違いありませんが、今はまだ日が浅いので大勢はわかりませんがポジティブに捉える人、ネガティブに捉える人はほぼ半々というところでしょうか。

ポジティブに捉える人達の意見として、例えば 9.0.1 の悪しき FeaturePack 戦略を覆し、一気に v10 のリリースまで盛り返すのに下支えした HCL の技術力を高く評価するもの。v11 での新しいブラウザベースのクライアント HCL Place や Low/No Code で簡単にアプリ開発ができるものなど、斬新な取り組みがより加速するのではないかという意見。また、IBM 社内でも Notes/Domino を疑問視する不協和音がある中、マーケティングやセールスに注力していないことへの反発も背景にはあるようです。同様に、IBM はエンタープライズを中心に展開していましたが、HCL に変わって、中小企業にも採用してもらえるような製品アプローチを期待する声もあります。

一方、ネガティブな意見としては、ユーザー企業は IBM の製品だから Notes/Domino を安心して使っているんだという意見も根強くあり、製品販売やサポートという観点から知名度が低い HCL 社の製品を使うかという疑問の声などあります。

結局、ユーザー企業内での判断は、Notes/Domino が優れているから Notes/Domino を使うのか、IBM だから安心して Notes/Domino を使ういったところでしょうか。

セールスやマーケティングに不安

HCL は、いわば技術集団。日本でもまだ社名もそうですが、製品の販売(HCL の言葉では Mode-3)やマーケティングが皆無といっても過言ではありません。市場に認知されるまでには、製品そのものはもちろんですが、セールス/マーケティングを強化しない限り、宝の持ち腐れになってしまわないかが不安材料となります。大した製品でもないのに、露出あってのシェア獲得といわんばかりのものが市場に溢れていますので、この辺は是非 HCL 社には注力していただいくようお願いしたいところです。

今後しばらくは様子を静観

来期 4 月からの予算編成を今月 12 月までに終わらせてという企業があると思います。このニュースはあまりにも迷惑という感じになってしまいました。今後はしばらく静観し、IBM、HCL、ユーザー企業、ビジネスパートナー企業などなど、あらゆる方面からの動きがありましたらお知らせしたいと思います。

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